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ゾウの庭別館
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ボーイスカウトの地区イベントで「チャレンジ50」というのに参加した。
夜通し50km歩くのである。

本来小学5年生以降のスカウトのためのイベントだが
リーダー・保護者の一般参加も受け付けている。
で、それにエントリーした。

歩くの嫌いな私の参加動機だけれども、
「なんとなくノリで」昨年エントリーしたところ、当日体調を崩して不参加になった。
歩くために靴を買ったり、5本指ソックスを買ったりしていたのに
計画的犯行みたいでとても悔しかったのだ。
なので今年はリベンジである。

3月7日当日に向け、年明けから体調管理を気をつけ
仕事も早めに済ませて、
去年買った靴に新しいインソールも買って、
水も飴もウィダーもリポDも買って、
使い捨てカイロもテーピングテープも持って、準備は万端。

一般参加者のスタートは19時。今年は練馬区内のポイントからスタートし
赤羽方面を廻って、浅草・日比谷・青山・新宿を通って、再び練馬へ帰ってくる。
完歩すれば賞状が、12時間以内にゴールすればネームプレートが授与される。
だから、そのネームプレートをしているということは
「私は50kmを12時間以内で完歩しました、ウフフ」ということなのだ。
これは是が非でもgetせねばならない。
幸い同じ団で一般参加するリーダーの中には、
何年も連続でネームプレートを獲得している人が複数名いるので
石にかじりついてでも付いていこう。
せっかく参加しても途中リタイヤだったり、12時間過ぎてしまっては
また来年リベンジしなきゃならなくなるじゃないか。
そんなの嫌なので、俄然、一発getを目指す。

同じ集団で先頭を歩くネームプレート常連リーダーは
普段の私からするとかなりのハイペースである。
しかし、とりあえず余力のあるうちは張り付いて歩くことにした。
おまけにリアルタイムレポートに挑戦!とか言って、ブログを立ち上げてしまった。
リタイヤなんてみっともないし、歩きながら投稿しなきゃならない。責任重大だ。
ますます、歩けるうちは、ひたすらヒタヒタと後ろを付いて歩く。

はじめのうちはなんとかたまに投稿もしながらもほぼ2番手キープしていたが、
25kmあたりから遅れるようになってきた。やばい。
42kmあたりで先頭集団は遠く彼方に、小指サイズになってしまった。
うっすら白んできた街を徘徊老人のようにただただ足を出す。
頭の片隅で悪魔が囁く。「そろそろもういいんじゃない?」
私に付き合い隣を歩いてくれている隊長と大学生スカウトに励まされながらも
「ああー、私のせいで遅れたら申し訳ないなぁー、
もういいですよ、先行ってくださいって言おうかなぁー」と呆けた頭で考えていたら
突如、携帯が鳴った。
朝の6時に自宅からである。
なんだ?と思って出てみたら息子が泣きながら「おねしょしちゃった・・・」とのこと。
電話口で泣く息子をなだめつつ指示を出し、
尚も泣く息子に、泣きたいのはこっちだと思いつつ
「かあさんもうすぐゴールだからさ、かあさんもがんばるからお前もがんばれ」
と言ってしまった。・・・言っちゃった、がんばるって。
心臓が止まろうと、血管が詰まろうと、歩かざるを得なくなってしまった。
気を取り直して残りの4kmを歩く。
先頭集団にも追いついた。
結果、11時間37分で完歩。

よくやった、私。自分を褒めてあげるよ。

帰った当日は、座れば座ったまま、寝れば寝たきり、歩くのも亀の歩みというあり様。
お年寄りの大変さがとてもよくわかった気がする。
翌日は少しマシで、歩き始めの幼児並み。
翌々日、やっとほぼ普通に歩いたり自転車乗ったりできた。

心配していた靴擦れや爪がはがれたりということもなく、
単純に筋肉痛で、思ったより回復も早くて良かったけれど、
でも、あのゴール寸前の、自分の身体が自分のでないような感覚は
思わずお産のあとを思い出した。
お産、結構大変だったんで、それに次ぐ困難でしたな。

1回試せば、もう十分。
来年以降はポイントスタッフで参加したいと思います。
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