教える

人にものを教えるのはなんと難しいことか。

小学校の学校公開に行ってきた。
視たのは音楽と算数。
音楽はベテラン先生の楽しくわかり易い指導であっという間に終わった。
算数は通常２クラスを３クラスの少人数に分けて担任２名と専科の先生によって行われる。教室がオープンルームのため、視ている方は自由に行き来し見比べることができる。
特に成績でわけているでもない、単純に１４人程度の少人数クラスである。たまにシャッフルもするので教えている単元も進捗も同じ。
しかし。
当たり前のことだけれども、人が違えば教え方も進め方も違う。同じ話をしているのに、例題の選び方ひとつ、発言のさせ方ひとつでこうも違うか。子供の出来が違うわけではないのに、教える者によって子供の態度が明らかに違う。教室の空気が違う。

人にものを教える立場に立ったこともあり、「知っている＝教えられる」ではないのはわかっている。知識はあって当たり前。キャリアももちろん有ればそれに越したことはない。しかし、どう伝えるかということを常に研鑽している人の授業は本当に素晴らしい。